「雑草は踏まれても踏まれても立ち上がる」はウソだった…雑草が教えてくれる人生でこの上なく大切なこと

■著者名:

静岡大学大学院教授

稲垣 栄洋 (いながき・ひでひろ)

 

■引用サイト名:

プレジデント ウーマン

 

■引用元URL :

https://president.jp/articles/-/76544?page=2

 

■魚拓URL :

https://megalodon.jp/2023-1214-1056-50/https://president.jp:443/articles/-/76544

 

■主な内容:

幸せのシンボルである四つ葉のクローバー(シロツメクサの葉っぱ)を見つけるにはコツがある。

じつは四つ葉のクローバーは踏まれやすいところに多い傾向にあるのだ。

四つ葉が生じる原因はいくつかあるが、そのうちのひとつは葉の基になる葉原基

ようげんき

と呼ばれる部分が傷つくことにある。踏まれると葉原基が傷ついて、三つ葉になるはずが四つ葉になってしまうのだ。

「雑草は踏まれても踏まれても立ち上がるって、言うでしょ」

「はい」

「でも、見てごらん、踏まれている雑草は立ち上がっていないでしょ」

私は畑の道に生えている雑草を指さした。

「踏まれている雑草は踏まれても大丈夫なように、立ち上がらずに寝そべっている。別に立ち上がらなくたっていいんだよ」

「雑草魂って言うわりには、何だか情けないですね」

「授業でやったよね。雑草のタネは環境が合わなければ芽を出さないって。無理して頑張らないのが雑草の生き方なんだよ」

「私、『置かれた場所で咲きなさい』という言葉が好きだったんです。与えられたところで頑張ることが大事だと思っていたんです。でもその言葉がずっと重荷だったんです。本当は、置かれた場所で芽を出さなくてもいいんですね」

 

■コメント:

このサイトで学べること。

四つ葉のクローバーの見つけ方。

そして「置かれた場所で咲きなさい」という言葉が心の重荷になるということ。

無理して頑張らない、というのが雑草の生き方。

「雑草は踏まれても踏まれても立ち上がる」はウソだった…雑草が教えてくれる人生でこの上なく大切なこと

■著者名:

静岡大学大学院教授

稲垣 栄洋 (いながき・ひでひろ)

 

■引用サイト名:

プレジデント ウーマン

 

■引用元URL :

https://president.jp/articles/-/76544?page=2

 

■魚拓URL :

https://megalodon.jp/2023-1214-1056-50/https://president.jp:443/articles/-/76544

 

■主な内容:

幸せのシンボルである四つ葉のクローバー(シロツメクサの葉っぱ)を見つけるにはコツがある。

じつは四つ葉のクローバーは踏まれやすいところに多い傾向にあるのだ。

四つ葉が生じる原因はいくつかあるが、そのうちのひとつは葉の基になる葉原基

ようげんき

と呼ばれる部分が傷つくことにある。踏まれると葉原基が傷ついて、三つ葉になるはずが四つ葉になってしまうのだ。

「雑草は踏まれても踏まれても立ち上がるって、言うでしょ」

「はい」

「でも、見てごらん、踏まれている雑草は立ち上がっていないでしょ」

私は畑の道に生えている雑草を指さした。

「踏まれている雑草は踏まれても大丈夫なように、立ち上がらずに寝そべっている。別に立ち上がらなくたっていいんだよ」

「雑草魂って言うわりには、何だか情けないですね」

「授業でやったよね。雑草のタネは環境が合わなければ芽を出さないって。無理して頑張らないのが雑草の生き方なんだよ」

「私、『置かれた場所で咲きなさい』という言葉が好きだったんです。与えられたところで頑張ることが大事だと思っていたんです。でもその言葉がずっと重荷だったんです。本当は、置かれた場所で芽を出さなくてもいいんですね」

 

■コメント:

このサイトで学べること。

四つ葉のクローバーの見つけ方。

そして「置かれた場所で咲きなさい」という言葉が心の重荷になるということ。

無理して頑張らない、というのが雑草の生き方。

「夜食は体に悪いから」とガマンは逆効果…空腹で眠れない人に「寝る1時間前」に食べてほしい食品の名前 むしろ空腹で寝ると熟睡できない

■著者名:

奥村 歩(医学博士)

■引用サイト名:

PRESIDENT Online

■引用元URL :

  https://president.jp/articles/-/76285

■魚拓URL :  
https://megalodon.jp/2023-1213-1704-01/https://president.jp:443/articles/-/76285

■主な内容:

夜食におすすめの低GI値食品は、牛乳、ヨーグルト、チーズ、キウイフルーツ、いちご、りんご、ブルーベリー、ナッツ類など。


ヨーグルトやチーズは、消化がよく腹持ちもいいので、胃がもたれることもありません。
ヨーグルトにはオリーブ油とフルーツを入れるのがおすすめです。ただ、フルーツを入れすぎると血糖値が上がりやすいので控えめにしてください。

 

台湾の研究で、不眠症の人が寝る前にキウイフルーツを食べたところ、不眠症が改善した、という論文もあります。

自律神経をととのえるには腸活がおすすめです。腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になると、副交感神経が優位になるからです。発酵食品や、食物繊維・オリーブ油を毎日の食事に取り入れるとよいでしょう。
おすすめは、納豆、キムチ、ヨーグルト、キウイフルーツ、りんご、きのこ類、豆乳などです。

 

さらにマグネシウムを含む食べ物を摂ると、セロトニンが生成されやすくなります。くるみ、アーモンド、落花生などのナッツ類のほか、緑黄色野菜、豆類、ごま、海藻類、魚介類などに含まれています。
旬のフルーツには体温を下げてくれる作用があるので、熱帯夜に寝つきが良くなる効果も期待できます。



人体には、深部体温を下げることで、脳と身体をしっかりと休息させる仕組みがあります。ぐっすり寝のためにも、身体の深部体温の低下がスムーズに行われることが大切です。
グリシンが含まれる食べ物には、身体の深部体温を下げる効果があります。グリシンは、エビ、イカカニなどに含まれます。


また、旬の夏野菜にも身体を冷やす作用があります。キュウリ、トマト、ゴーヤー、ナス、オクラ、レタスなどです。

 

GABAを増やすとオレキシンを抑制し、睡眠の質を高めたり、血圧を下げる効果が期待できます。

 

GABAは、野菜(トマトやケール、パプリカ、ブロッコリースプラウト)や果物(メロンやブドウ、バナナなど)、乳酸菌発酵食品(漬け物やヨーグルト)、米、雑穀類、カカオなどから摂取できます。

 

■コメント:

乳製品とフルーツ類、ナッツをはじめ、発酵食品の納豆やキムチがいい。夏場は体を冷やすキュウリ、トマト、ゴーヤー、ナス、オクラ、レタスがいいという話。

 

それからすると、フルーツにヨーグルトを混ぜるのはヘルシーそうだ。

また、納豆とキムチを混ぜて食べたり、キュウリとかナスやオクラなどの夏野菜を混ぜる

山形県名物の「だし」もおいしそう。それだと、酒も飲みたくなりそうだな。

ジーンズを洗濯機で洗ってはいけない…リーバイスCEOが実践する「どうしても洗濯したいとき」の洗い方

■著者名:青葉 やまと フリーライター・翻訳者

■引用サイト名:
PRESIDENT Online

■引用元URL

https://president.jp/articles/-/76439

■魚拓URL :

https://megalodon.jp/2023-1212-1332-49/https://president.jp:443/articles/-/76439

■主な内容:

「汗をかいたりして本当に不快な状態になったら、シャワーで洗います」

番組の司会女性が「シャワーで洗う?」と怪訝な表情を浮かべると、バーグ氏は「ええ」と事もなげに頷く。「シャワーに飛び込んで、濡らしていくんです」

CNBCは、着用したままシャワーを浴びることを意味している、と補足している。記事は次のように続く。「これはすなわち、シャワー中にもジーンズをはきつづけ、身体を洗うのと同じように(ジーンズの上から)石鹸を広げることを意味する」

 

かなり極端な“シャワー洗濯術”は、万人に受け入れられないかもしれない。だが、ほかにもジーンズに関しては、長持ちさせるケアの方法が編み出されてきた。

日光による消毒もそのひとつだ。ニュースメディアのインディ100によると、ジーンズを洗わずに手入れできる方法として、リーバイス社が推奨しているという。洗濯するまでもないが、ニオイが気になる場合、外に干しておくだけでもかなり改善するようだ。

さほどこだわりが強くないジーンズであれば、利便性を優先して洗濯機を使いたいケースもあるだろう。その場合も裏返しのまま洗濯機に入れ、裏返しのまま干すのが定石だ。裏返しにすることで、ジーンズの外側の繊維を保護することができる。

英エクスプレス紙によると、有力洗剤ブランド「バニッシュ」の専門家は、ダークな風合いを保つうえでも裏返しが有効だとアドバイスしている。色あせのリスクをさらに減らすためには、温水での洗濯は避け、回転が比較的穏やかなモードを使用することを勧めている。

 

■コメント:

値段が高くても安くても、裏返しにして洗った方がいい、というのは共通しているみたいね。

ジーンズを洗濯機で洗ってはいけない…リーバイスCEOが実践する「どうしても洗濯したいとき」の洗い方

■著者名:青葉 やまと フリーライター・翻訳者

■引用サイト名:
PRESIDENT Online

■引用元URL

https://president.jp/articles/-/76439

■魚拓URL :

https://megalodon.jp/2023-1212-1332-49/https://president.jp:443/articles/-/76439

■主な内容:

「汗をかいたりして本当に不快な状態になったら、シャワーで洗います」

番組の司会女性が「シャワーで洗う?」と怪訝な表情を浮かべると、バーグ氏は「ええ」と事もなげに頷く。「シャワーに飛び込んで、濡らしていくんです」

CNBCは、着用したままシャワーを浴びることを意味している、と補足している。記事は次のように続く。「これはすなわち、シャワー中にもジーンズをはきつづけ、身体を洗うのと同じように(ジーンズの上から)石鹸を広げることを意味する」

 

かなり極端な“シャワー洗濯術”は、万人に受け入れられないかもしれない。だが、ほかにもジーンズに関しては、長持ちさせるケアの方法が編み出されてきた。

日光による消毒もそのひとつだ。ニュースメディアのインディ100によると、ジーンズを洗わずに手入れできる方法として、リーバイス社が推奨しているという。洗濯するまでもないが、ニオイが気になる場合、外に干しておくだけでもかなり改善するようだ。

さほどこだわりが強くないジーンズであれば、利便性を優先して洗濯機を使いたいケースもあるだろう。その場合も裏返しのまま洗濯機に入れ、裏返しのまま干すのが定石だ。裏返しにすることで、ジーンズの外側の繊維を保護することができる。

英エクスプレス紙によると、有力洗剤ブランド「バニッシュ」の専門家は、ダークな風合いを保つうえでも裏返しが有効だとアドバイスしている。色あせのリスクをさらに減らすためには、温水での洗濯は避け、回転が比較的穏やかなモードを使用することを勧めている。

 

■コメント:

値段が高くても安くても、裏返しにして洗った方がいい、というのは共通しているみたいね。

歩かないで、両側に立つべき」が多数派なのに…「エスカレーターの片側空け」が終わらない根本原因【2023編集部セレクション】 そもそもは関西の鉄道会社がマナーとして推奨した

◾️著者名:

枝久保 達也
鉄道ジャーナリスト・都市交通史研究家

◾️引用サイト名:

PRESIDENT Online

◾️引用元URL :

https://president.jp/articles/-/75908

◾️魚拓URL :

https://megalodon.jp/2023-1121-1344-49/https://president.jp:443/articles/-/75908

◾️主な内容:

日本初のエスカレーターは1914年3月に上野公園で開催された東京大正博覧会で、「わが国最新の自動階段」という宣伝文句で登場したデモンストレーションである。また同年10月には日本橋三越に初の常設エスカレーターが設置された。

鉄道では1932年4月29日に開業した東京地下鉄道(現在の東京メトロ銀座線)三越前駅に、三越の負担で設置したエスカレーターが最初といわれ、同年7月1日にはJR総武線両国―御茶ノ水間延伸開業にあたり秋葉原駅総武線ホームにも設置。翌年に開業した大阪市営地下鉄御堂筋線)にもエスカレーターが設置された。

鉄道駅におけるエスカレーターの本格的な普及は戦後、1960年代以降のことである。この時代を象徴するのは、1967年に高架化された阪急電鉄梅田駅に設置されたエスカレーターとムービングウォーク(動く歩道)と、1969年に当時最も深い駅として開業した営団地下鉄千代田線新御茶ノ水駅に、設置された日本一長い約41mのエスカレーターである。

ところが東西のエスカレーター文化は分岐する。梅田駅では阪急自ら「右側に立ち、左側を空ける」片側空けを呼びかけたのである。よって日本のエスカレーター歩行の発祥は大阪と言われる。

重要なのは、これは利用者が自発的に始めたことではないということだ。なぜそのようなマナーが求められたのかを解くカギは、目前に控えた大阪万博にある。つまり万博という世界へのお披露目の場において、エスカレーターの片側空けが必要とされたのである。

江戸川大学の斗鬼正一名誉教授によれば、右側に立ち、左側を空ける片側空けが世界で初めて行われたのはロンドンの地下鉄駅だという。いつどんなきっかけで始まったかは明確になっておらず、第2次世界大戦中に混雑対策として公務員が思いついたという説があるようだ。

片側空けはエスカレーターの普及とともにヨーロッパ、アメリカなどに広がり、当時の「先進国」では当然のマナーとされており、オリンピック、万博を経て本格的な国際化を迎える中で、外国人の目から見て恥ずかしくない振る舞いが求められた。

傍証として斗鬼は、2002年の日韓ワールドカップの開催を控えた仙台で、国際化を意識した市民により自然発生的に片側空けが始まった例や、2008年のオリンピックを控えた北京で「文明乗梯右側站立左側急行(文明的なエスカレーター利用は右側に立ち左側は急ぐ人のために空ける)」とのマナーキャンペーンが行われた例を挙げている(斗鬼正一「空けるな危険! エスカレーター片側空けパンデミック」より)。

関西では着々と片側空けが広がっていく。1981年に開業した京都市営地下鉄、1985年に新神戸駅に到達した神戸市営地下鉄で、片側空けを呼びかける放送や掲示が行われ、1990年代に入っても近鉄布施駅、京阪京橋駅JR東西線北新地、大阪天満宮海老江駅などでマナー啓発が行われた記録があるという。

この頃になると片側空けは関東でも行われるようになり、1989年9月2日の読売新聞は「最近、新御茶ノ水駅にロンドン方式らしい現象が現れるようになった」と伝えている。

1992年2月24日付朝日新聞夕刊が「東京のサラリーマンの通勤風景に『新秩序』が生まれつつある」として、鉄道事業者が音頭をとって「左空け」が定着した関西に対し、自然発生的に「右空け」となったと報じていることからみても、本格的な定着は90年代以降のことのようだ。

関西においては50年、関東においても30年もの間、定着してきた慣習を覆すのは容易ではない。前出のアンケートで示されたように、多くの人はエスカレーターでの歩行はやめたほうがいいと考えながらも、なかなかやめられない。

結局、価値観の転換が習慣を変えるという、これまで幾度も起こってきた出来事のひとつとして受け入れることが片側空けを終わらせる唯一の道である。海外では依然、片側空けがマナーであり、歩行禁止の取り組みが行われては失敗しているようだが、たまには日本が世界に先駆けてもよいではないか。

一分、一秒にこだわる人にとっては小さな差ではないが、歩かなければ電車に乗り遅れるというのであれば、それは問題の次元が異なってくる。エスカレーターを歩いたり、駅構内を走ったりしなければ間に合わない交通機関の利用方法は間違っているのである。

 

◾️コメント:

 

ちなみに、京都は左空け、右空けの両方だったりするので、たまに行くと戸惑ってしまう。

歩かないで、両側に立つべき」が多数派なのに…「エスカレーターの片側空け」が終わらない根本原因【2023編集部セレクション】 そもそもは関西の鉄道会社がマナーとして推奨した

◾️著者名:

枝久保 達也
鉄道ジャーナリスト・都市交通史研究家

◾️引用サイト名:

PRESIDENT Online

◾️引用元URL :

https://president.jp/articles/-/75908

◾️魚拓URL :

https://megalodon.jp/2023-1121-1344-49/https://president.jp:443/articles/-/75908

◾️主な内容:

日本初のエスカレーターは1914年3月に上野公園で開催された東京大正博覧会で、「わが国最新の自動階段」という宣伝文句で登場したデモンストレーションである。また同年10月には日本橋三越に初の常設エスカレーターが設置された。

鉄道では1932年4月29日に開業した東京地下鉄道(現在の東京メトロ銀座線)三越前駅に、三越の負担で設置したエスカレーターが最初といわれ、同年7月1日にはJR総武線両国―御茶ノ水間延伸開業にあたり秋葉原駅総武線ホームにも設置。翌年に開業した大阪市営地下鉄御堂筋線)にもエスカレーターが設置された。

鉄道駅におけるエスカレーターの本格的な普及は戦後、1960年代以降のことである。この時代を象徴するのは、1967年に高架化された阪急電鉄梅田駅に設置されたエスカレーターとムービングウォーク(動く歩道)と、1969年に当時最も深い駅として開業した営団地下鉄千代田線新御茶ノ水駅に、設置された日本一長い約41mのエスカレーターである。

ところが東西のエスカレーター文化は分岐する。梅田駅では阪急自ら「右側に立ち、左側を空ける」片側空けを呼びかけたのである。よって日本のエスカレーター歩行の発祥は大阪と言われる。

重要なのは、これは利用者が自発的に始めたことではないということだ。なぜそのようなマナーが求められたのかを解くカギは、目前に控えた大阪万博にある。つまり万博という世界へのお披露目の場において、エスカレーターの片側空けが必要とされたのである。

江戸川大学の斗鬼正一名誉教授によれば、右側に立ち、左側を空ける片側空けが世界で初めて行われたのはロンドンの地下鉄駅だという。いつどんなきっかけで始まったかは明確になっておらず、第2次世界大戦中に混雑対策として公務員が思いついたという説があるようだ。

片側空けはエスカレーターの普及とともにヨーロッパ、アメリカなどに広がり、当時の「先進国」では当然のマナーとされており、オリンピック、万博を経て本格的な国際化を迎える中で、外国人の目から見て恥ずかしくない振る舞いが求められた。

傍証として斗鬼は、2002年の日韓ワールドカップの開催を控えた仙台で、国際化を意識した市民により自然発生的に片側空けが始まった例や、2008年のオリンピックを控えた北京で「文明乗梯右側站立左側急行(文明的なエスカレーター利用は右側に立ち左側は急ぐ人のために空ける)」とのマナーキャンペーンが行われた例を挙げている(斗鬼正一「空けるな危険! エスカレーター片側空けパンデミック」より)。

関西では着々と片側空けが広がっていく。1981年に開業した京都市営地下鉄、1985年に新神戸駅に到達した神戸市営地下鉄で、片側空けを呼びかける放送や掲示が行われ、1990年代に入っても近鉄布施駅、京阪京橋駅JR東西線北新地、大阪天満宮海老江駅などでマナー啓発が行われた記録があるという。

この頃になると片側空けは関東でも行われるようになり、1989年9月2日の読売新聞は「最近、新御茶ノ水駅にロンドン方式らしい現象が現れるようになった」と伝えている。

1992年2月24日付朝日新聞夕刊が「東京のサラリーマンの通勤風景に『新秩序』が生まれつつある」として、鉄道事業者が音頭をとって「左空け」が定着した関西に対し、自然発生的に「右空け」となったと報じていることからみても、本格的な定着は90年代以降のことのようだ。

関西においては50年、関東においても30年もの間、定着してきた慣習を覆すのは容易ではない。前出のアンケートで示されたように、多くの人はエスカレーターでの歩行はやめたほうがいいと考えながらも、なかなかやめられない。

結局、価値観の転換が習慣を変えるという、これまで幾度も起こってきた出来事のひとつとして受け入れることが片側空けを終わらせる唯一の道である。海外では依然、片側空けがマナーであり、歩行禁止の取り組みが行われては失敗しているようだが、たまには日本が世界に先駆けてもよいではないか。

一分、一秒にこだわる人にとっては小さな差ではないが、歩かなければ電車に乗り遅れるというのであれば、それは問題の次元が異なってくる。エスカレーターを歩いたり、駅構内を走ったりしなければ間に合わない交通機関の利用方法は間違っているのである。

 

◾️コメント:

 

ちなみに、京都は左空け、右空けの両方だったりするので、たまに行くと戸惑ってしまう。